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VR 体験した人は1年間で倍増!!やりたいことはゲームよりも…?

2018.03.23

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VR元年と言われた2016年から1年――ゲーム市場の調査会社Superdataによると、VR市場売上高は2016年時点でソフト・ハード併せて18億ドル(約1,918億円)だったのに対し2017年は22億ドル(約2,345億円)と20%成長しています。また2017年は各ヘッドセットの値下げも行われ、2017年末にPlayStation VRの世界累計出荷台数が200万台を突破するなど、より多くの人の手に届きやすくなりました。FRIでは昨年に引き続き、VRに関する調査を実施しました。昨年は体験者が7%しかいなかった日本のVR事情は、1年でどのように変化したのでしょうか?さっそく見ていきましょう!


■VR体験者は1年で2倍に!

FRIでは毎年12月に、余暇に関するアンケート調査『Fields Yoka Survey』(以下、FYS)を実施しています。今回は、昨年12月に実施した最新の調査FYS2018(※1)の結果から、日本人のVRに対する関心状況を探っていきます。
まずは、2017年末時点で「VR」という言葉がどれくらい知られているのか見ていきましょう。


分母は全回答者
※ 区分の都合上、20代には19歳の人が含まれています。


VRを「知っている」と回答した人は、全体の83%となりました。前回の調査では45%でしたので、非常に速い速度で認知度が上がっていることが分かります。特に男性20代~30代は90%以上と非常に高く、また最も低い小学生でも50%前後となっているほか、去年と比べると年代間の差が小さくなっているなど、”VR”という言葉はこの1年でかなり浸透したと言えそうです。


分母はVRを知らない人を含む全回答者
※ 区分の都合上、20代には19歳の人が含まれています。


一方でVRを「体験したことがある」と回答した人は全体の14.2%でした。前回の調査では6.7%でしたので、こちらはなんと1年で倍以上に増えたことになります。VR体験ができる施設の増加やデバイスの値下げなど、VRを体験しやすい環境が整ってきたことが要因の一つとして挙げられそうです。数値としてはまだ高いとは言い切れませんが、VR体験者は着実に増えていると言えるでしょう。また、前回も男性の方が女性よりも体験者が多くなっていましたが、その傾向は今回も変わっていないようです。特に30代では男性と女性で倍以上の差があります。


■VRは徐々に一般家庭へ…

冒頭でも触れたとおり、昨年はVRデバイスの値下げが行われ、出荷台数が増加しました。では、現在VRを所有している人はどの程度まで増えたのでしょうか。次はVRを自分または家族が購入し、既に家にあると回答した人の割合を見ていきます。


※人数が非常に少ないため、年代別データは参考値とします。
※ 区分の都合上、20代には19歳の人が含まれています。


2016年は全体で0.8%だったVR所有率は、2017年までの1年間で3.0%にまで増加しました。この内訳をみてみると、男性が4.0%に対し女性が1.9%となっており、男性と女性で2倍の差が開いていることが分かりました。また、今回は、前回の調査で特に所有率の高かった男性高校生、男性20代に加え、男性30代も高めの所有率となりました。

全体を通してみると、2017年は男性20代~30代が目立つ結果となりました。前回は男性高校生と男性20代が特徴的だったことを考えると、2017年は特に男性30代でVRへの関心が強まった年だったと捉えることもできそうです。


■人々がVRに求めているのは「日常から離れた世界」!

最後に、VRを知っていると回答した人にVRで体験してみたいコンテンツとVRに求めることについて尋ねました。
まず、体験してみたいコンテンツの結果は以下のようになりました。


※分母はVRを知っていると答えた人のみ
※全選択肢の中から当てはまるものを全て選択


「旅行・観光」が最も高く、次いで「作品世界に入り込む」、「映画・ライブ・観戦」、「癒し・リラクゼーション」、「現実でできない体験」となっています。上位5つは20%前後の票を獲得しており、差もほとんどないことから、どれもニーズの高いものであると考えられます。全体的に、ゲームを遊ぶというよりはどこか日常とは別の世界に行きたいという要望が強い印象です。
しかしこのランキング、男女別に見てみるとやや傾向が異なっているようです。全体で1位・2位だった「旅行・観光」と「作品世界に入り込む」は女性で突出して高く、男性は女性ほど高くないことがわかります。男性だけでみた場合、最も高くなっているのは「映画・ライブ・観戦」で、2位が「旅行・観光」、3位が「作品世界に入り込む」となっています。また、女性だけでみた場合では、1位は先ほどの「旅行・観光」ですが、2位は「癒し・リラクゼーション」であり、「作品世界に入り込む」は3位となっています。VRで体験してみたいことでは、全体ランキングからは見えにくい男女の違いがあることが分かりました。

次にVRに求めることは、以下のような結果になりました。


※分母はVRを知っていると答えた人のみ
※全選択肢の中から当てはまるものを全て選択


VRに対し、人々が一番求めていることは「価格が安くなる」で、27%で圧倒的に高いことが分かりました。デバイスの値下げによって普及が進んだと思われたVRでしたが、人々はもっともっと安くなることを求めているようです。今後更に手頃な値段になると、より一層VRが普及するかもしれません。こちらのランキングについては男女でそこまで大きな差もなく、全体で似たような考えを持っていると思われます。

また、上の2つのグラフには記載していませんが、「VRを体験したくない」という選択肢も用意しており、VRを知っていると回答した人のうち33%の人がここに票を入れていました。つまり、VRを知っている人のうち約3人に1人はVRで体験してみたいコンテンツも無ければVRに求めることもない、VRに興味がない人たちだということです。興味がない理由は様々だと思いますが、“3人に1人”は結構な人数です。今後彼らのような人たちにも興味を持ってもらえるような、より良いコンテンツが生まれてくることを期待したいと思います。


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■まんたんウェブさまの記事でもご紹介いただきました

VR:認知度8割突破 前年より大幅アップ(まんたんウェブ)


(記事:T.Komuro)

本記事は、エンタテインメントの研究をしているフィールズ研究開発室(FRI)のメンバーが、日頃の活動の中で気になったことに目を向け、独自取材に基づいて、執筆しています。

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(※1)「Fields Yoka Survey 2018」
2017年12月に、全国の小学生~69歳の男女11,642人に対し、余暇に対する行動や、価値観などについて実施したWebアンケート調査。
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