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映像圧縮テクノロジーと『VR×eSports 』の新規企画を展開するJPPVR
「東京ゲームショウ2017」レポート Part2

2017.10.20

国内最大のゲームイベント「東京ゲームショウ2017」(以下、TGS)は参加企業のアピールの場でもあります。FRIがユニークさで注目した、これからの活躍が期待できる企業をご紹介します。



「東京ゲームショウ2017」会場の様子


■注目企業①JPPVR

TGSにおいて、「VR×eSports アジア大会」の開催を発表し注目を集めたのが、東京・日本橋茅場町にオフィスを構えるJPPVR。取締役会長の澁木太一さんが迎えてくれました。


JPPVR 取締役会長 澁木太一さん


JPPVRオフィス 左は代表取締役 白川道孝さん


JPPVRは今年8月に設立されたばかり。設立された理由は2つの事業の柱が出来たからだと澁木さんは語ります。
1.中国のルークーVR(LekeVR)と、同社の筐体とプラットフォームの日本独占販売契約を結んだ。
2.映像の圧縮技術の特許を持つ。

中国・北京に本社を構えるルークーVRは、自社のプラットフォームを持ち、VRゲームの筐体とソフトの開発・販売を行っている会社です。現在、ゲームは250タイトル、ルーク―VRの筐体を設置しているVR店舗は中国全土で3,000店に及びます。
客が1プレイすると3中国元がルークーVRに入るというビジネスモデルで順調に業績を伸ばしていると言います。


「東京ゲームショウ2017」JPPVRブース


■VRとeスポーツ まったく新しい組み合わせ!

そんなルークーVRとの業務提携をもとに、JPPVRでは日本でのVRゲームの市場活性化を目指しています。多くのゲームセンターなどに、ルークーVRの筐体を販売していきたいと考えています。
しかし認知度は高いもののまだまだ普及率の低いVRゲーム。そこで目をつけたのがeスポーツです。
ただ、eスポーツもジワジワ盛り上がってきているとはいえ、まだまだ日本ではニッチな状況です。その背景の一つとして、eスポーツの競技種目が、海外製ゲームが主流となっていることにあると澁木さんは考えています。しかも現状のゲームカテゴリーにおいては、日本製ゲームと海外製ゲーム、特に欧米製のゲームの間には認知度も技術的にもかなり差があり、その溝を埋めるのは難しい。
そこでまだほとんど実施されていない、VRゲームによるeスポーツ大会の開催を企画したのです。黎明期のVRゲーム分野ならば、海外勢と勝負になるとの考えです。


JPPVR 『Photon Bike』


JPPVR 『Photon Bike』画面


ルークーVRと日本・中国製のVRゲームを開発し、それを競技種目として、2018年に日本、中国、韓国などで「VR×eSports アジア大会」を開催する予定です。
法的な面などクリアする課題はあるものの、優勝賞金も1,000万円クラスを予定しています。優勝賞金を大きくすることで、話題にもなり、より多くの参加プレイヤーを集められると澁木さんは考えています。この大会を通して、日本のVR、eスポーツの両方を盛り上げていきたいとの思いがあるのです。


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2022年のアジア競技大会(中国・杭州市)で、eスポーツが正式種目に採用されることが決まっています。それに向けて中国では、国内に1700か所の競技施設を設ける計画です。
現状のままでは日本は大きく出遅れると澁木さんは語ります。
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■映像データを1/100に圧縮!

もう一点、JPPVRがこのプロジェクトを進めている理由があります。

eスポーツ大会を開催するうえで、重要となるのが大会の模様をライブで伝える映像配信です。その際、VR映像で配信しようとすると、膨大なデータ量が必要となります。
JPPVRの特許を持つ映像圧縮技術を使うと、およそ100分の1に圧縮しても、画質があまり劣化しないと言います。筆者もサンプル映像(比率は異なります)を比較して見ましたが、言われないとどちらが圧縮映像かわからないほど微妙な差異しかありませんでした。

データを圧縮できれば、配信もしやすくなり、コストも大幅に抑えられると澁木さんは言います。そのため、今回のプロジェクトを成功させれば、映像圧縮技術の面でも、大きなビジネスチャンスになると考えています。



次回はさらにユニークな注目企業を紹介します。

東京ゲームショウ2017
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2017/

JPPVR
http://www.jppvr.com/


>>Part1

>>Part3


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(記事:中村 健一)

本記事は、エンタテインメントの研究をしているフィールズ研究開発室(FRI)のメンバーが、日頃の活動の中で気になったことに目を向け、独自取材に基づいて、執筆しています。


 

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