Fields
About Us
 
 


FRI’s eye




今人気のSNSは○○を下げている!

2017.09.13


SNSをはじめとするコミュニケーションツール(以下、本記事ではまとめてSNSと表記)は、いまや若者の必須ツールとなりつつあります。
昨年は画像加工アプリ『snow』や、一定時間後には投稿が消えてしまう『Snapchat』が話題となりました。
一方で、徐々に人気が衰えてきているSNSが出始めているのもまた事実です。
今回は、『Fields Yoka Survey 2017』(※1)の日本人のSNS利用に関する項目から、今勢いのあるSNSと人気が衰えてきたSNS、さらにそれらに対するユーザーの利用感覚をまとめました。
なお、本調査対象となったSNSは17サービスですが、本記事では日本人全体での利用率が5%以上あった7サービスのみを抜粋しています。


■利用頻度が「減った」人が特に多かったSNSは『mixi』

まず、各SNSの利用者に対し「1年前と比較して、利用頻度はどのように変化したか」を尋ね、「増えた」と答えた人の比率と「減った」と答えた人の比率の差を算出しました。その結果、1年前と比べて利用頻度が「増えた」と答えた人の方が多かったSNSTOP3は『snow』、『Instagram』、『LINE』となりました。『snow』は、リアルタイムで顔を認識し、自動で可愛く加工できることで若い女性から人気を集めた昨年の代表的なSNSであり、利用頻度が増えた人が多いのも納得の結果です。また、新たな画像加工機能やライブ配信機能などを実装した『Instagram』や『LINE』も利用頻度向上に成功しているようです。
反対に、利用頻度が「減った」と答えた人の方が多かったのは『mixi』、『Facebook』『google+』。特に『mixi』は利用者の半数以上が「減った」と回答していました。


※直近1年間の当該SNSの利用頻度は、その前の1年間と比べてどのように変化しましたか、という質問に対し、増えたと答えた人の割合と、減ったと答えた人の割合。さらに増えたと答えた人の割合から、減ったと答えた人の割合を引いた値を記載。
※順序は増減差の降順。調査対象SNSのうち、利用率が5%を超えたもののみ抜粋。
※分母は各SNSの利用者


■『mixi』利用者の39%は「月に数回利用するかしないか」

では、実際の頻度はどの程度なのでしょうか。利用頻度を比較してみると、1日1回以上利用している人の比率を見てみると、先ほど利用頻度が増えた人が多いSNSで1位だった『snow』が最下位となっています。『snow』は利用頻度が「増えた」というよりも、「利用し始めた」人が多く、厳密には頻度として増えているわけではなさそうです。最も利用頻度が高いのは『LINE』で80%、次いで『Twitter』が68%、3位の『Instagram』では61%となりました。一方、利用頻度が「減った」と答えた人が多かった『mixi』では、1日1回以上利用している人が36%、月に数回までしか利用していない人が39%と、利用頻度が少ない人の方が多い結果となりました。特に月に数回までしか利用していない人の比率は7つのSNSの中で最も多く、ここでも『mixi』の利用頻度の少なさが浮き彫りになりました。また、『Facebook』も1日1回以上利用している人の比率が57%と、利用者が多い割には利用頻度がやや少なめとなっています。


※順序は1日1回以上利用している人の比率の降順。調査対象SNSのうち、利用率が5%を超えたもののみ抜粋。
※分母は各SNSの利用者


■『Facebook』と『mixi』は「面倒くさい」

では、なぜ『Facebook』と『mixi』は利用頻度が減少してしまっているのでしょうか。今回の調査では、各SNSに対する考え方も聞きました。その中から、特徴が見えやすい『面倒くさくなってきた』と『無くなったら困る』の2つについて比較してみることにします。
『面倒くさくなってきた』と回答した人の比率が最も高かったSNSは『mixi』の29%、次いで高かったのが『Facebook』の23%で、『Facebook』、『mixi』利用者のおよそ4人に1人は面倒に感じていることが分かりました。反対に『無くなったら困る』と考えている人は『Facebook』利用者の中では6%、『mixi』利用者の中では4%で、『mixi』は最も少ない結果となりました。


※分母は各SNSの利用者。


■大切なのは投稿の”ハードル”を下げること!

『mixi』や『Facebook』の共通点として、投稿するハードルがやや高くなっていることが挙げられます。この2つのSNSはつながっている人に近況を伝えたり、同じコミュニティに属す人との交流や情報提供をするのに使われているのではないでしょうか。『mixi』や『Facebook』は人のつながりをサポートする機能が多く、コミュニティを重視していることがわかります。それ故に、投稿内容が重要な意味を持つようになり、投稿するまでのハードルがやや高くなってしまっていることが、面倒に感じさせる要因となっていそうです。また、関係を維持するために、見ている方にもこまめなチェックや反応が求められてしまうことが、面倒に感じさせる要因の一つとなっているのかもしれません。
この傾向から見ていくと怪しいのが『Instagram』です。『Instagram』は投稿時にも画像を加工できる機能があるように、画像をオシャレにして投稿するケースが多く見受けられ、投稿のハードルがやや高くなっていると考えられます。今回の調査結果では、『面倒になってきた』と答えた人の比率は最も低かったものの、2ポイント差ではありますが、『無くなったら困る』と考えている人よりも多くなっていました。
ただし、ここ最近の『Instagram』のアップデート内容は、時間が経つと消える投稿やライブ動画などリアルタイム性のある機能を実装したほか、複数枚の同時投稿に対応する等、投稿までのハードルを下げる動きがでてきているように見えます。利用頻度が増えた人が多かった理由はここにあるのかもしれません。日常系の投稿が『Instagram』へ流れていった場合、今度は『twitter』の立場が危うくなってきそうです。

今後もぞくぞくと新たなSNSが登場すると予想され、既存の人気SNSが生き残りをかけて戦っていくことになります。来年の覇権SNSはどうなっているでしょうか。引き続きSNSの動向に注目していきたいと思います。


■おすすめ記事

・アニメ映画『君の名は。』高校生の3割以上が鑑賞
・“距離感が近いアイドル” その魅力とは?

(記事:小室 つぐみ)

本記事は、エンタテインメントの研究をしているフィールズ研究開発室(FRI)のメンバーが、日頃の活動の中で気になったことに目を向け、独自取材に基づいて、執筆しています。

---------------------------------
(※1)「Fields Yoka Survey 2017」
2016年12月に、全国の小学生~69歳の男女11,646人に対し、余暇に対する行動や、価値観などについて実施したWebアンケート調査。
---------------------------------


 

space

Fields

JAPACON