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「東京ゲームショウ2017」レポート
-心ときめく“匂い”付VR、そして世界初のeスポーツ大会企画が登場!- Part1

2017.10.10

国内最大のゲームイベント「東京ゲームショウ2017」(以下、TGS)。ゲーム業界にとっては1年で最も特別な日、いやゲーム業界のみならずエンターテイメント業界全体にとっても目が離せない期間となっています。そんなTGSで今年話題を集めていたのは、やはり「eスポーツ」と「VR/ARコーナー」!それぞれの注目ポイントを紹介すると共に、これから活躍が期待される企業にスポットを当てます。



「東京ゲームショウ2017」会場の様子


■eスポーツ元年

先日9月21日(木)から24日(日)まで、幕張メッセで行われたTGS。総来場者数は、去年には及ばなかったものの25万4,311人に達し、出展も609企業・団体と過去最多に迫り、大きな盛り上がりを見せました。
コンシューマーゲームでは、『モンスターハンター:ワールド』や『北斗が如く』などが話題を集めていました。


『モンスターハンター:ワールド』ブース


活気のあるゲームスクールコーナー


インディーゲームコーナーでは今年もユニークな作品が多数出展されていた


そして「eスポーツ元年」と呼ばれる今年、9~11ホールで特設会場が設けられ、競技大会が行われましたが、特に土日の一般デーは溢れんばかりの観客が集まり、もの凄い盛り上がりを見せていました。


24日のeスポーツ大会会場


そんなeスポーツで最大のトピックは、これまで国内では複数の競技団体が乱立している状態でしたが、今回、主要と思われるコンピュータエンターテインメント協会、日本オンラインゲーム協会、日本eスポーツ協会、e‐sports促進機構、日本eスポーツ連盟の5団体が統合・新設に向けての取り組みを始めたことでしょう。これは、2020年の東京オリンピック、そして既に正式種目となることが決まっている2022年のアジア競技大会(中国・杭州市)に向けての体制づくりと見られています。


■多様化するVR/ARテクノロジー

FRIが行っている『Fields Yoka Survey』(※1)調査によると、VRを体験した感想の上位5つはご覧のとおりとなりました。


やはり「リアル」というキーワードがトップにきました。
今回のTGSでも、リアルさを演出するための様々な工夫、特にデバイスの進化が見て取れました。

VR/ARコーナーで最も大きな行列を作っていたのが、韓国Sangwha(出展 スホ)の『JYRO VR』。ビジネスデーで最大5時間待ちとなっていました。筆者も3時間並んで体験しましたが、2人乗りの筐体が360度、四方八方にグワングワン回転します。とにかく、かかるGが半端ない!ゴーグルが落ちそうになるほどでした。ゲーム自体は、近未来を舞台にした戦闘機に乗り込んでのシューティングですが、VR的な360度の景色を鑑賞する余裕などないほどの、スピード感と回され感でした。
ちなみに自分の隣に座った韓国人と思われる女性の方のリアクション(叫び声)が凄すぎて、たぶんプレイ中、会場中の注目を集めていたのでないかと……


『JYRO VR』



『JYRO VR』画面


「リアルさ」を出すために、手に付けて触覚を使うデバイスや、歩行感を出すデバイスなどが展示されていましたが、その中で異彩を放っていたのが、VAQSOの“匂い”、“香り”を出すVR機「VAQSO VR」です。ここも多くの人を集めていました。
市販のVRゴーグルの下部に、香りを出すデバイスを取り付けるだけのシンプルな作りです。


VAQSOブース


「VAQSO VR」のデバイス 小さな穴から匂いの成分が出る


「VAQSO VR」を使った数作品が展示されていましたが、自分は『透明少女』という作品を体験しました。
部屋の中で2人の女性に囲まれ、いろいろと話しかけられるという内容です。その話しかけられる際、女性が顔を接するほど近づけてくると、ほのかに女性の香りがします。この一瞬感じるほのかな香りに、これまでにない「リアルさ」を感じました。もちろん2人の女性は異なる香りがします。
この『透明少女』以外にも、料理作りゲームなどが展示されていました。


『透明少女』画面


料理作りゲーム


VAQSO CEOの川口氏によると、「匂いをすばやく消す仕組み作りが一番難しかった」と語ります。「VAQSO VR」は匂いの成分、わずかな量をビーム状に鼻の下に強く照射します。それによりユーザーは匂いをしっかり感じた上で、1秒以内に消え、匂いが混ざることがありません。
現在は3種類の匂いを出せますが、近々、5種類の匂いを出せるようにしたいとのことです。


■注目企業をピックアップ!

今年のVR/ARコーナーで、ユニークさで筆者が注目した企業をご紹介します。


■注目企業①JPPVR

前述の『JYRO VR』に負けないくらいの行列が出来ていたのが、JPPVRのブース。
『Photon Bike』をはじめ3種類の筐体を展示していました。


JPPVRブース


『Photon Bike』


『Photon Bike』画面


大型の筐体もさることながら、目を引いたのが2018年に「アジア最大級のVRゲームを競技種目としたeスポーツ大会を開催予定」という告知でした。様々なeスポーツ大会が開催されていますが、VRゲームを競技種目とした大会はほぼ前例がありません。しかもJPPVR関係者によると、今回のTGSのeスポーツ大会で最も賞金が大きいのが100万円ですが、このJPPVRの大会では1,000万円クラスの賞金を予定しているという事です。



いったいどのような戦略を描いているのか、TGS後、早速、東京・日本橋茅場町にあるJPPVRオフィスを訪ねました。

「東京ゲームショウ2017」
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2017/


>>Part2

>>Part3


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(記事:中村 健一)

本記事は、エンタテインメントの研究をしているフィールズ研究開発室(FRI)のメンバーが、日頃の活動の中で気になったことに目を向け、独自取材に基づいて、執筆しています。

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(※1)「Fields Yoka Survey 2017」
2016年12月に、全国の小学生~69歳の男女11,646人に対し、余暇に対する行動や、価値観などについて実施したWebアンケート調査。
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